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オレイン酸含有量(=肉のおいしさ)で全国一の評価を獲得
平成19年10月、全国規模の牛および牛肉の品評会として5年に1回開催される「第9回全国和牛能力共進会」に石川県から出品された能登牛が特別賞の「脂肪の質賞」を受賞しました。これは、脂肪中に含まれるオレイン酸の割合を評価し、高いほど良とされるもので、今回はじめて設定された賞でした。オレイン酸は、牛肉の風味に最も影響を与えるとされる物質で、一般には、コレステロール値を下げる働きがあるとされるなど、健康につながる成分として知られています。
現在、牛肉の品質は、肉の色や光沢、霜降りの度合いなど複数の項目について、専門職員が枝肉を見て評価することで等級が決定されています。化学的な成分や食味に関する指標は存在しませんが、近年はこうしたおいしさに直接関わる質の向上が課題となっており、オレイン酸は今後の品種改良の方向の一つとしても注目度が高い成分です。